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Suchmos / The Kids

Suchmos/The Kids
サチモス2


`15年にデビュー、アシッド・ジャズ風の音が新鮮だったのか、あっという間にオサレ・キッズの注目の的に。
スタジオ・ワークを駆使した音を多分に含みながらも、DJ含む6人編成でミクスチャーロック的な見た目のバンド。

Suchmosの2nd「The Kids」`17年リリース。

tr.1 A.G.I.T.
どろっとブル~ジ~なギターが印象的、ピアノとスクラッチでアクセントを付けた気だるいメロウ・ミッド。
イイ感じに力の抜けた心地良い楽曲ですがブリッジ以降はハッタリのキツイ展開で、ちょっと残念な仕上がり。

tr.2 Stay tune
TVCMにも採用された即効性抜群のオサレなミッド・ファンク。サチモスにしては歌メロの愛想もかなり高め。
エッジを立てすぎないまろやかなファンクネス漂うトラックは絶品。ただコレも蛇足気味のくどいアウトロが。

tr.3 Pink vibes
軽めにハネるベースとギターに甘いシンセが効いたトラックに単純なフックを乗せた分かり易いメロウ・ミッド。
雑なヴォーカルと好対照なせいかヴァースのスムースジャズ的なトラックは今作では一番オサレに聴こえるかも。

tr.4 Tobacco
すっとぼけた音のシンセとハモンド風シンセが耳に残る、ホンワカ系ポップ・ミッド。
歌メロ、トラック共に分かり易く、コーラスの装飾も巧いですが、一番の聴き所はシンセ・ソロ、かな。

tr.5 Snooze
クレジットによるとATCQ/Stressed out(元ネタはアニタ・ベイカー)を使用しているサイケデリックなミッド。
ネタ元とは似ても似つかぬ不穏な音を重ねまくったドロドロ系なので、ちょっとお金が勿体ない。
レコード会社の人が可愛そうなのでサンプリングを使うならもうちょい売れ線の曲でやった方が。

tr.6 Dumbo
重く暗く沈めたリフとメロディに、手数は少なくとも効果絶大なピアノを乗せた中毒性の高いミッド。
単調さが魅力のトラックを用意しながら、ここでもアウトロがうるさい。

tr.7 Interlude S.G.G.4
1stEP盤収録のモノは未聴ですが、3作中では今作4が抜群に出来が良いと思います。
緊張感と浮遊感漂う素晴らしいバランス、しょぼくれた甘さの前半にスケールを大きくする後半。小品ですが完璧。

tr.8 Mint
恐らくロック・ファンよりもソウル・ファンにこそより強い訴求力を発揮するであろう極上ミッド・ファンク。
心地良いシンセ、コーラス、歌メロ、滑らかなギター、甘くメロディアスなベース、締りの良いドラム。
単調なままでしっかり押し切ったアウトロも好みですが、楽曲全体の隙間がとにかく素晴らしい。

tr.9 Sea weed
クサの歌、ではなくて海藻の歌。わかめちゃんとかの方です。あっち方面でやらかさないよう、切に願います。
楽曲はちょいバウンシーなファンク・チューンで陽性のフックもあって楽しいポップ・ミッドに仕上がっています。
パーカッションにYoung & Company/I like といいいますか、DJクイックの例のヤツを使用しているような。
終盤のアレンジはしつこいですが自分好みの出来なので全く文句はございません。もっとしつこくてもイイ。

tr.10 Are we alone
御茶目なピアノとだらしないコーラスが鬼キュ~トなゆるふわ系のレイドバック・チューン。
なげやりにハズしたフックのため一般的な訴求力は欠けていますが、今作では最もポップな出来でしょう。
浮遊感と即効性に優れた非常に出来の良い曲ですが、うるさく退屈なだけのブリッジは、邪魔。いりません。

tr.11 Body
ジャミロクワイ/Virtual insanityに似た音を詰め込んだメロウ・ミッド。限界まで本家に挑んだ意欲作。
ピアノなんかはアウトな感じがしますが、ココまで似せられる実力がある事の証明には成功しています。


"Mint"の出来が良過ぎたのでアルバムにはあまり期待していませんでしたが、tr.7はじめ良曲盛り沢山。
無駄に音量上げたようなアレンジがちょくちょく出る点を除けば、おはようからおやすみまで暮らしを彩ってくれる逸品。
心配なのはTV、カラオケ向けの楽曲が一曲くらいはあった方がビジネス的な意味でいいのでは、といったトコくらいでしょうか。
デビュー盤と比べてあらゆる部分での成長が窺えるので、前作が合わなかったという方も聴いてみる価値はあるかと。

Sixx: A.M. / Prayers For The Blessed (シックス・エー・エム)

Sixx: A.M. / Prayers For The Blessed
SixxAM5


ジェイムス、ニッキー、アシュバによるHRバンドの前作「Prayers For The Damned」の続編にあたる作品。
音楽的にはともかく、サポートのドラマー、2人の女性コーラスも揃えてビジュアル的にはモトリーっぽくなってます。

シックスA.M.の5th「Prayers For The Blessed」`16年リリース。

tr.1 Barbarians
冒頭のSEがちょっと邪魔ですがオープニングに相応しい勢いと即効性のあるメロディアス・ハード。
フロンティアズ系のメロハーに似てはいますが、リフがロケンロ~なのでアメリカンな味わいもあります。
アシュバのギターソロもたっぷり用意しておりインパクト充分な楽曲。

tr.2 We will not go quietly
キレとズルズル感を兼ね備えたトラックが抜群にイカす、へヴィ・ミッド。
パーカッシブなヴァースの歌メロでちょっと不安にさせますが、力強いメロディのサビを用意。

tr.3 Wolf at your door
腰の落ちたグルーヴとバウンシーなリフのヴァースからヒステリックなフックへ展開するへヴィ・ミッド。
メロディ自体は甘口ながら女声コーラスが効果的で攻撃的な仕上がりに。〆もコンパクトでイイ。

tr.4 Maybe it's time
冷たい質感のアコギにジェームスのビブラート過剰な寒い声が映える甘辛いスロウ。
トラックの装飾のわりに抑制の効いた品の良いメロディでギターソロも弾き過ぎず、大人の仕上がり。

tr.5 The devil's coming
縦にガンガン押してくるザックザクのリフとドラムが勇ましいアニメちっくなハードロック。
歌メロもトラックに合わせてドラマチックで甘め。

tr.6 Catacombs
DJアシュバのソロ。一分ちょいのシンプルなモノですが、かなりインパクトのある出来だと思います。

tr.7 That's gonna leave a scar
前のめりに疾走しつつもリフとベースでグルーヴも確保したヴァースと甘目のフックで構成されたHR。
ブリッジのギターソロも勢いと甘さを両立。tr.5と似てますがややこちらの方が出来がイイような。

tr.8 Without you
モトリー、ではなく、バッドフィンガーの人気曲のカヴァ。選曲がちょっと保守的過ぎますが良い仕上がり。
ヴァースのしょぼくれ感は原曲寄り、サビの過剰な盛り上げっぷりはマライア寄り、で両者のイイトコ取り。
彼らならではの部分としてはドラムとギターでハードロック然とした佇まいの演出に成功しています。

tr.9 Suffocate
掴みどころのイマイチ分からないアコギ・リフのヴァースとパワフルなフックの対比が印象的なハードロック。
凡庸なメロディをアレンジで強引にインパクトのある楽曲に仕立てた、ような。

tr.10 Riot in my head
こちらもアレンジの力が更に際立つメロウ・ミッド。メランコリックでへヴィな楽曲。
ブリッジではロック・オペラというかミートローフっぽいスケールの大きなコーラスが素晴らしい。

tr.11 Helicopters
ジェームスのしょぼくれた歌と爽やかなコーラスの落差が大きいスロウ。
メロディはちょっと弱いですがギターソロがしっかりカヴァーしており確かな聴き応えがあります。


前作よりもファットなプロダクションで愛想の良いメロディも揃えた超安定盤。
終盤メロディ、リフの質が悪くなりますがアレンジでがっつり聴かせるあたりは老獪です。
アシュバが適時良質なソロをしてくれるのでバンドとしての厚みも出た充実作。前作と合わせてどーぞ。

チャーリーおじさん新譜購入。

ザ・ギャップ・バンドで数々のクラシック・ファンクを生み出し
アーロン・ホールに多大な影響を与えた
スヌープの叔父さん、ことチャーリー・ウィルソンの新譜が出たのでゲトりんグ。

Charlie Wilson / In It To Win It
CW8

まず目を引くのが豪華なゲスト。
スヌープは当然、先行シングルでお披露目済みT.I.、ピットブル、ウィズ・カリファ、
更にロビン・シックとララ・ハサウェイ

↓ロビン・シックと。上品な甘さとヴィンテ~ジ感がタマラン。ロビンさん、イイ仕事っぷり。


中身の方は力を抜いた軽めの歌唱と楽曲中心でスムース・ジャズ寄りのアルバムかな?といったトコ。
ポップ過ぎずソウル過ぎず、落ち着いた印象。とりあえずはアタリの予感。
レビューはこちら。

After 7 / Timeless (アフター・セブン)

After 7 / Timeless
After74


エドモンズ家のケヴォン、メルヴィン、ジェイソンとLAリードの従兄弟キースの4人組R&Bヴォーカル・グループ。
ベイビーフェイスことケネス・エドモンズらのプロデュースで21年ぶりにリリースされた新作をレビュー。

アフター・セヴンの4th「Timeless」`16年リリース。

tr.1 Runnin' out
イントロから強烈に漂うベイビーフェイスらしい爽やかな甘さを提供してくれる、スムースなスロウ・ジャム。
しっとり系のコーラスに程好くポップな歌メロ、押し引きを弁えつつも充分な量のフェイク、とりあえず欲しいもの全部入り。

tr.2 Let me know
PVも用意された楽曲。制作は童顔師匠、ダリル・シモンズ、アントニオ・ディクソンらが参加したスロウ。
丁寧なコーラスと多彩なフェイクで派手に仕上げたフックはB2M/End of the roadを想起させる逸品。

tr.3 More than friends
ダリル、アントニオ、ベイビーフェイスが制作していますが、やや現代風のシンセ主体のメロウ・ミッド。
♪ガチャビン、ガチャビン♪のフレーズが妙に印象に残ってしまいますが、即効性に優れた楽曲です。

tr.4 I want you
師匠のアルバムに先駆けてリリースされた楽曲の師匠のリード入れ替えver.。制作はダリルと師匠。
トト/Georgie porgyに似たヴァースから鮮烈なフック、フェイクが乱れ飛ぶアウトロまで全く隙のないポップ・ミッド。
固めのドラムに軽やかなピアノ、煌びやかなシンセとモーグ・シンセによる味付けがなされたトラックも完璧。

tr.5 Too late
制作はダリルとDavid Andrew Edmonsという方。ヴォーカルでも参加している彼もベイビーフェイスの血縁でしょうか。
それなりに派手なトラックを用意していますが、ヴォーカル主体で聴かせるしっかりしたメロウ・チューン。

tr.6 Lovin' you all my life
ダリルと師匠による、トラックも歌メロもポップス方向に大きく舵を切ったポップ・チューン。
90年代に多くいたボーイズバンド系の楽曲でアフター7向きとは言い難いですが、即効性は抜群。

tr.7 If I
イントロやフックがディール/Sweet Novemberをしっとりさせた様に聴こえる激甘メロウ・ミッド。
制作は師匠とダリル、今作中の曲ではコーラスとリードの関係が分かり易くなっており懐かしい手触りです。

tr.8 Everything
ココからの3曲は師匠抜きです。制作はDemonte Poseyとダリル、細いコーラスを重ねたメロウ・ミッド。
トラック、歌メロともちょいスリリングで分かり易い仕上がり。

tr.9 Betcha by golly wow
スタイリスティクス及びコニー・スティーヴンス/Keep glowin strongのカヴァ。制作はtr.8と同じ。
昨年鬼籍に入られた殿下もカヴァしていた人気曲ですが、アフター7のモノはシンプルかつ圧倒的。
スタイリスティクス版のドリ~ミ~感を大きく増し、ドラマチックなのに極めて落ち着いた仕上がりに。

tr.10 Home
ゴスペルにも似た荘厳な雰囲気を醸し出すこってり系のスロウ。
プロデュースの方向性がtr.9と似てしまっているのでやや冗長な印象があり、〆としては物足りないかも。


会心の一発"I want you"だけではなく聴き所の多い素晴らしいアルバム。師匠抜きでダレる終盤にはtr.9という一撃を用意。
ジャケットから窺える老けっぷりからは想像も付かない強力なメロディと逞しい歌唱が詰まった作品です。
個人的に残念なのはこっそり期待していたJonBの不参加。替りに3rdと比べてソウル純度は高めになっております。

'16年のお気に入り。

例年のごとく昨年2016年のお気に入りをダラっと。

15年はここ。

○まずは曲ごと。

no.1 Silk / Love 4 u 2 like me

多分一番聴いたのがコレ。ポップ過ぎるけど抗えない磁力。

no.2 Suchimos / Mint

これはしょ~げき的な一発。日本製という事を差し引いても上出来。

no.3 Gold Swagger / I can't wait

トラックもさることながらマヤ・アズセナの押し引き巧みな歌唱が良過ぎ。

no.4 Rob Zombie / Get high

単純、豪快。ちょっとおつむの足りないアタシにはありがたい曲。

no.5 Pretty maids / last beauty on earth
※音源が無いんで停滞期のアルバムからのオススメでお茶を濁しておきます。

激甘もイイけど、繊細な甘さも分かっちゃう気配り上手なメイドさん。

アフター7の"I want you"は一応'15年発表って事で除外。師匠ver.ならno.2に入れます。

○アルバムごとで。

no.1 Keith Sweat / Dressed To Impress
KeithSweat12
ゲストも凄いが本人も凄い。変わらないのは予定調和ではなくファンへの気遣い。

no.2 Pretty Maids / Kingmaker
PrettyMaids15
まだシンセ過多だったりグルーヴ系が不足したりはありますが、とにかく出来が良い。

no.3 Gold Swagger / Gold Swagger
GoldSwagger1
ソウルと関係ないトコからこんな濃ゆいソウルが。探してきた人はえらいなぁ。

no.4 Silk / Quiet Storm
Silk7
珍しく濃さよりも分かり易さを選択。リルG復帰も大変効果的。

no.5 Sixx AM / Prayers For The Blessed vol.2
SixxAM5
しっかりへヴィでメロディは甘くてポップ。ジェームスは天才じゃあるまいか。

次点はディファイアンツっすかね。

○特別賞的なやつ。

今回は無し。強いてあげるならサチモスのEP。
それとベイビーフェイス師匠の復活。アルバム聴いてないっすけど、評判はかなりイイみたいです。


今回は楽曲はキースを入れるか迷ったくらいだけどアルバムは力作ぞろいで迷いました。
傾向としてはアーバン系は超豊作、ロックはちょっと絞り過ぎたせいか数不足かな?と。
ロックは充分盛り上がってるんで自分から探さなくてもイイのが見つかるんで油断してました。
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