Lil Rob / R.I.P. Recording In Progress (リル・ロブ)

Lil Rob / R.I.P. Recording In Progress
LilRob8


デビュー以来変わらぬゆる~いフロウと甘口のトラックを聴かせてくれるチカノ・ラッパー。
オールディーズねたのミッド・ファンク、という芸風を未だに守っている信頼のおけるラッパーです。

リル・ロブの9th「R.I.P. Recording In Progress」`14年リリース。

tr.1 Good game
彼にしても初かもしれない、正統派のウェッサイ・オールド・スクール・ギャングスタ・ラップ。
高音シンセに硬いハンドクラップなど、いわゆるGファンク的な音とグルーヴがテンコ盛り。
それでいて厳ついわけではなくそこそこ愛想の良い楽曲に仕上がっており楽しく聴ける傑作です。

tr.2 Daddy's home
ちょっと耳障りで単調なピアノにサックスを絡めた重めのミッド・ファンク。
特に出来の良い曲ではありませんが、気だるくもメリハリのあるトラックは耳に残ります。

tr.3 Been there done that
ドゥワップ系のオールディーズ使いと思われる、ゆるふわポップ・ミッド。
歌モノではなく全編ロブのラップですがフックも含め分かり易い出来。

tr.4 Yo baby to
それなりにタイトなトラックにほんわか系のフックを乗せたかなり明るいポップ・ミッド。
子供向けに造ったのかと思う程分かり易く、ここまで屈託なく明るい楽曲は珍しいです。

tr.5 Thinking twice
ピアノ主体のトラックに浮遊感たっぷりのコーラスを乗せたオールディーズ系ゆるゆるメロウ・ミッド。
リル・ロブを象徴するスタイルなので当然出来も素晴らしいです。
ロブ自身が強盗を演じる、コミカルな中にショッキングな場面が用意されたPVもオススメ。

tr.6 Back in the day
スクリュード・ヴォイスやハズしたドラムなど、ほんのり現代的な意匠を施したミッド。
フックの出来が良いのでもう少し愛想の良い仕上がりになっていれば、と思います。

tr.7 Party over here
浮遊感のある歌まじりのフックにボンサグを思い出す、ピアノがキュ~トなメロウ・ミッド。
フックではやや現代的な意匠を施しつつフックはシンプルに仕上げたトラックでメリハリも巧み。

tr.8 Who do you think you are
Rane Batres という女声ヴォーカルをフィーチュアした70年台ソウル風のちょい渋ミッド。
ブラック・スプロイテーション・ムービーに合いそうなム~ディかつ妖しい雰囲気。

tr.9 Second chance
微妙にくすんだ質感のトラックが主役に良く合う、乾いた甘さのレイドバック・チューン。
ぼんやり系のコーラスを重ねているのでコレもちょっとだけボンサグ風の印象的なフックがあります。

tr.10 Start brand new
既聴感ありありのソウルねた、なんですがどうにも思い出せません。
しっとり系の上品なトラックにファルセットによる歌フックが乗るひたすらドリ~ミ~な黄昏スロウ。
ブリッジのギターも極上、ぼそぼそとつぶやいているだけのしょぼくれたラップも完璧にハマっています。

tr.11 Keep it gangsta
タイトルどおりのギャングスタ・ラップらしい煙たく重いミッド・ファンク。
重厚なストリングスも入れてそれっぽく仕上げてはいますが、気の抜けたフックはイマイチ。

tr.12 They don't know me
プリシラ・Gというフィメイル・ラッパー/シンガーをフィーチュアした気だるいエレクトロ。
簡素なビートに音数を絞ったウワモノで緊張感はありますがダルさの方が上回っており、凡庸な出来。

tr.13 Everywhere I go
もっさりしながらもクリスピーなハンドクラップでバウンシーに聴こえる、ゆるゆるミッド・ファンク。
主役もサビこそゆるいですがヴァースはそれなりにタイトなフロウを用意しており地味ながら旨味のある良曲。

tr.14 Always on my mind
前述のプリシラ・Gが再登場し、今度はがっつりインパクトのあるメロウ・ミッドを聴かせてくれます。
プリシラの絡むフックは極めて単純ですが派手なプロダクションもあって非常に高い即効性があります。

tr.15 Hey girl
現代的なエレクトロ・ポップ風のプロダクションを施したきらきら感あふれるポップ・チューン。
リル・ロブの楽曲としては異例の作風ですが曲順のお蔭か違和感はかなり抑えられ、イイ塩梅にチープです。

tr.16 Caught up
こちらはエレクトロ風の音を散りばめつつも、リル・ロブっぽさは保っているポップ・ミッド。
即効性の高いフックはヴォコーダー風、無理の無い明るさと程良いファンクネスを兼ね備えた良曲です。


今作でも大部分の楽曲を手掛けているMooxとの協力体制もいよいよ完成形、と感じられるほどバランスの優れたアルバム。
tr.12は捨て曲っぽいですが、他はどれも水準以上のサビやトラックが用意されており満足度の高い逸品です。
目の覚めるようなキラー・チューンこそありませんが、ヴェテランならではの抜群の安定感で確かな手応えが得られるはず。
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テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE
ジャンル : 音楽

Cuete Yeska / Love Stroies 3 : Gangster Of Love (クエテ・イェスカ)


Love Stories IIILove Stories III
(2014/06/03)
Cuete Yeska

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安い、悪い、甘い、かつてのチカーノ・ラップ及び西モノのイメージを守り続ける正当派。
甘い楽曲ばかりを集めた「Love stories」シリーズの第三弾。

クエテ・イェスカの8th「Love Stories 3 Gangster Of Love」`14年リリース。

tr.1 Intro
前作でも使用していたK-Ci&Jojo/All my life からブーツィー/Rather be with you へと繋ぐ小品。

tr.2 Always and forever
既にクエテとのアルバムが準備中のCarolyn Rodriguez(キャロライン・ロドリゲス?)がゲストを務める激甘スロウ。
チカーナらしい舌足らずな甘ったるい声で即効性に優れた歌メロを聴かせてくれます。

tr.3 Something about you
Dave Giggsというナヨ声男性シンガーをフィーチュアしたとろとろスロウ。
ラップも録音も雑なのが欠点ですがフック自体の出来は良いです。

tr.4 What you do to me
前作で大活躍していたレベッカ・レーンとMCマジックをゲストに迎えたメロウ・ミッド・ファンク。
薄めではあるもののトークボックスをしっかりフィーチュア、トラックもマジックかも。

tr.5 I see you
チノ・グランデ、ストンパーにキャロライン・ロドリゲスをフィーチュアしたスロウ。
メロウな曲調ではあるものの、客演ラッパー陣が目立つ、やや辛口の仕上がり。

tr.6 Romantic comedy
Duceというラッパーをフィーチュア、オールディーズねたを使ったポンコツスロウ。
ネタ由来と思しき甘いトラックに緩急付けたフロウが映える、歌に頼らぬ良曲です。

tr.7 Passing me by
キャロラインをフィーチュアした気だるくも滑らかな歌が魅力的なメロウ・ミッド。
キース・スウェット/Twistedに似たウワモノ、歌メロ共に浮遊感たっぷり、極上の逸品。
特にブリッジの繊細な甘さは素晴らしく、聴けば聴くほど染みてきます。

tr.8 I dont care
Juan Gotti、Dirty Mexican Zoeというラッパーとキャロラインが客演を務めるほんわかミッド。
曲そのものの出来は程々といったトコですがとぼけた雰囲気がアルバム中で存在感を放っています。

tr.9 Just a hoe
Chingo Bling(ひょっとしてカウボーイ・ハットの変態さんか?)とドミネーターらがゲストを務めるスムースなメロウ・ミッド。
恐らく有名な楽曲をネタにしたと思われるAOR系のオサレなトラックが印象的。

tr.10 Missing you
レベッカ・レーンが客演を務める哀愁たっぷりのスロウ。彼女っぽくない歌ですが。
ハンドクラップやブラスを使用したトラックなのでファンク度高めで懐かしい西モノの味わい。

tr.11 I will always be there for you
レベッカとドミネーターをフィーチュアしたドリ~ミ~な激甘メロ~チュ~ン。
こちらはレベッカらしさがさくれつする瞬間が多々あり。多分これも大ネタ使いだと思います。

tr.12 Cold winter
スキャットにネタを使用しているであろう、シンプルなトラックのスロウ。
ゲスト無しでクエテが朴訥としたフロウを聴かせる地味な曲ですが出来は良いです。

tr.13 Hey baby
キャロラインをフィーチュアした気だるいミッド・ファンク。
トラックや歌メロは恐らくネタだと思います。

tr.14 Hold you again
レベッカ・レーンをフィーチュアしたほんわか系メロウ・チューン。
これも恐らくネタモノ。レベッカの存在感は薄めで主役はあくまでクエテです。

tr.15 Better me
キャロラインとドミネーターが客演したやや明るめのメロウ・ミッド。
ファンク寄りのトラックで辛めのラップと甘い歌の対比と絡みがイイ塩梅。雑なアウトロは惜しい。


一聴して分かるネタはイントロの2曲のみだったのでその点では期待を裏切られたというか一安心。
曲はいずれも一定以上の品質を保っておりフィメイル・ヴォーカルの起用もハマっています。
音のクオリティは今回も低めですが、そこにこそ価値を見出せる方なら自身を持ってオススメします。

テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE
ジャンル : 音楽

Mr.Sancho / Smooth & Slow Jams (ミスター・サンチョ)


Smooth & Slow JamsSmooth & Slow Jams
(2014/02/04)
Mr. Sancho

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線の細いめそめそフロウとフィンガズのトラックでチカーノ・ラップを牽引したラッパーの久々の新作。
多くのラッパーがよりポップに変貌する中スタイルを変えぬ頑固一徹ナヨナヨ・ラッパー。

ミスター・サンチョの5th「Smooth & Slow Jams」`13年リリース。

tr.1 Its been so long
ロウ・プロファイルの親分ロイヤルTとリル・バンディット参加のしっとりメロウ・ファンク。
細い高速フロウと間延びしたフックにはボンサグにも似た侘しさが漂います。

tr.2 Girl like it
リル・バンディットをフィーチュアしヴォーカル・エフェクトも多用したドリーミーなミッド。
繊細な音のみで構成されたトラックとラップの相性が良く浮遊感が素晴らしい楽曲です。

tr.3 Lay them down
ヤング・トウィストというロウ・プロファイル所属ラッパーを起用したゆるふわ・めろ~。
切れの良いゲストのフロウがイイ感じに単調さを払拭しています。

tr.4 Windows down
ヴォコーダー使用でスペイシーに仕上げたザッピーなミッド・ファンク。
普通のチカーノ・ラッパーなら鬼メロ~・チュ~ンになる曲ですがサンチョ基準ではファンク。

tr.5 She's looking sexy
バンディットにロイヤル親分、Profaneというラッパーも加えたちょい疾走するメロウ・チューン。
♪え~い♪という粗野なコーラスまでも甘く響く聴き易さを極めたギャングスタ・ラップ。

tr.6 Low Profile Records
こちらはレーベル名を前面に出しただけあって不穏さ漂うギャングスタ・ラップ。
チープに前のめりなトラックも良い出来でサンチョらしい甘さもあり聴き易さはちゃんと保持。

tr.7 So fly
BとRさんがやっぱり参加してヴォコーダーも散りばめた懐かしい質感のチカーノ・ラップ。
主役がラップすると一気に甘くなりますが多少攻撃的なファンク・チューンになっております。

tr.8 Pull it out
BとRがゲストですがサンチョらしさ溢れるふわふわとろとろ仕上げの激甘メロウ・チューン。
サンチョのへたっぴぃな歌フックが甘く切なくやるせない、とろみ溢れる逸品。

tr.9 Do you wrong
今作唯一のサンチョ・ソロ曲。侘しいピアノをフィーチュアしたチープで甘いスロウ。
実際聴いてみるとサンチョ以外のラッパーもいるような気がしますけど。
もしクレジット通りならサンチョの芸風は思ったよりも広いですね。曲自体の出来もイイです。

tr.10 West coast
ロイヤルTとなんとDJ.AKが参加したもろザップなファンク・チューン。
トークボックスとハンドクラップが乱れ飛ぶ中高速巻き舌フロウをかましてくれます。

tr.11 Do you wanna
かつての南部風な甘いギターと高速ハイハットがステキなメロウ・ミッド。
フロウもトラックも速いのにトンでもない甘さを出す、という伝統芸能を見事に再現。

tr.12 Got what you need
懐かしい手触りの高音シンセが玉乱、侘しさ甘さがさくれつしたメロウ・チューン。
やや早めのフロウと渋めの歌フックもあってかDo Or DieとJonny Pのコンビを思い出す逸品。

tr.13 Break you off
David Wadeという人物がゲストで落ち着いた歌でフックを担当。
ドリ~ミ~で鬼キュ~トながらファンクネスもあるトラック、キャッチィなメロディ、トークボックスなど色々揃った楽曲です。

tr.14 Crusin with my baby
甘く黄昏たギターが素晴らしいうぇっさいなレイドバック・チューン。
とろみと即効性を兼ね備えたフックもあり非常に分かり易い楽曲に仕上がっています。

tr.15 Califa thug
トラックと主役が甘く、ゲスト陣は辛口の攻撃的なラップを聴かせるメロウGラップ。

tr.16 You can be my baby girl
ハネ方がボンサグに似たフロウが印象的なゆるゆるメロウ・チューン。

tr.17 Hustle music
ぽや~んと漂うシンセが気だるいとろとろレイドバック・チューン。
フックもフロウもぼんやりしてますが浮遊感はとても良く出ています。


チカーノはもうリル・ロブくらいしか聴くべき人は居ないかと思っていたトコロにサンチョが帰還。
キラー・チューンと言えるような曲こそ無いものの、変わらぬ芸風と安定感を持った作品です。
ジャケにはフィンガズの表記がありますが楽曲中でははっきり確認できず。いつものMixがtr.18にあるのでそこにいるかも。

テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE
ジャンル : 音楽

Lil' Rob / It's My Time (リル・ロブ)

Lil'Rob / It's My Time
LilRob/It'sMyTime
HMV
TowerRecords

オールディーズ使いが得意なベテラン・チカーノ・ラッパー。
近年の相棒と言って良い存在、Moxxが全曲プロデュースを務める新作をレビュー。

リル・ロブの8th「It's My Time」`12年リリース。

tr.1 It's my time
軽やかなピアノが印象的な恐らくオールディーズねたのポップ・チューン。

tr.2 Goin insane
オールディーズねたのゆる~いポップ・ミッド。

tr.3 Hay baby
爽やかなギターとちょい速めのビートが心地良いメロウ・ミッド。
ネタと思しきヴォーカルを奥に引っ込めているので派手さは無いですがポップな仕上がり。

tr.4 Let's make love
オールディーズねた、とろとろゆるふわメロウ・チューン。マーヴィン・ゲイもちょっとだけ引用。
夜向けと思しきタイトルですが爽やかなトラックはむしろ朝のイメージ。

tr.5 My get down
ちょいラフなフロウで気だるくさせるメロウ・ミッド。
ドゥワップ系のスキャットとロブ自身の歌フックが分かり易い楽曲。

tr.6 Nite and day
ジャズ/ブルーズ要素の強い濃い口のオールディーズねた。

tr.7 Talk a lot
浮遊感たっぷりのふわッふわなスキャットが玉乱、オールディーズねた。
ぼんやりした主役のフロウがゆるふわ感に拍車を掛けかなりドリ~ミィな曲に仕上がってます。

tr.8 The bomb
プリシラGというフィメイル・ラッパーをフィーチュアしたポップなアップ。出来はイマイチ。

tr.9 The one
多分有名なネタだと思いますが、失念。繊細なピアノが気持ち良すぎるメロウ・チューン。
低音の落ち着いたフロウと歌フックにトラック、上品な甘さに満ちた素晴らしい楽曲です。

tr.10 What a night
キュートなピアノを敷き詰めたオールディーズねたのメロウ・ミッド。

tr.11 Who is the girl
ゆる~いスキャットを全編に敷いた気だるくも爽やかなメロウ・ミッド。

tr.12 You and me
女性vo.のオールディーズもの。ネタが主役ですが出来は良い、とろとろメロウ・チューン。

tr.13 Your love
Moxxをフィーチュアとクレジットされてますが歌かな?ほんわか系のメロウ・ミッド。
歌がネタでは無いとすると他の曲も含めてMoxxとロブへの評価が変わるかもしれない曲。

tr.14 Your love
人気ねたテディ・ペンダグラス/Love TKO をトラックに、スヌープ/Ain't no fun をフックに引用した妖しい甘さがさくれつするメロウ・チューン。
クール&ザ・ギャング/Summer madness を想起させる高音シンセも薄く使用しており、耳を引きつける要素に溢れた逸品。


前作を踏襲したオールディーズ満載で全編メロウ・チューン。艶を殺したやや渋めの仕上げ。
ネタが分からないのでマンマ使いなのかMoxxの手腕なのかも不明ですが心地よくやわらかい音が満載。
良い意味で眠くなる造りでネタの割に音質も良い。前作が気に入った方は迷わずどうぞ。

テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE
ジャンル : 音楽

Mr.Capone-E / Dedicated 2 The Oldies Part 2 (ミスター・カポーンE)


Dedicated 2 The Oldies Part 2Dedicated 2 The Oldies Part 2
(2007/09/25)
Mr Capone-E

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最近すっかり下火となったGファンクのサイド・カテゴリとなるチカーノ・ラップのベテラン。
シーンの興隆に大いに貢献した2作目の続編となる2枚組みの大作。

Mr.カポーンEの7th「Dedicated 2 The Oldies Part 2」`07年リリース。

○Disc 1

tr.2 West,west,west
チカノ・ラッパーとしては破格のスキルを持つクリミナルと西の重鎮WCが参加したミッド・ファンク。
的確なゲスト選びでGな雰囲気が堪能できる腰の据わったギャングスタ・ラップ。

tr.3 Summertime anthem
冒頭の女声コーラスで秒殺される、タイトル通りのレイドバック・チューン。
勿論フィンガズがヴォコーダで参加、恐らく制作も彼でしょう。
甘く切ないトラックにメロディ、揺れるヴォコーダの味わいの組み合わせは鉄板。

tr.4 Game
やたらザッピーなハンドクラップとトークボックスのミッド・ファンクですが詳細は不明。
ザップとの共演から学び取った事を良く再現出来ている好曲です。

tr.5 Trippen
スクリュー系のどろどろミッド。音のパーツは初期Gファンクで分かり易い曲。

tr.7 Never seen a pimp like me
ザップとのWorkin' through the park をバックにしたスキットから雪崩れ込むミッド・ファンク。
ほんわかレイドバック系のトラックにトークボックスを乗せたザッピーなファンク。

tr.8 Wet dreams
ハイ・パワーではたまに耳にするソウルフルな男声ヴォーカリストが主役となるメロウ・ファンク。
女声の囁き声などエロパーツも散りばめてますが、トラックは冷たい質感で男の子向け。

tr.10 Spreading worldwide
クリミナル、ストンパー、サイレントらが参加したバンギンなエレクトロ・ファンク。
厳ついながらもスペイシーなトラックは抜群にかっちょ良くオトコマエな楽曲です。

tr.12 Still on the come up
ゲストはハイ・パワー・ソルジャーとなっており詳細は不明。クリミナルは参加してますね。
主役のカポーンはそれなりに出番がある隙間の多い緊張感のあるミッド・ファンク。

tr.14 Let me love your girl
クレジットにはありませんがトラックとヴォコーダーはフィンガズでは?
ドリーミーな音のメロウ・チューン。

tr.15 Gun on my lap
スクリュード・ヴォイスに激鉄の音を配したトラックの組み合わせが不穏なヘヴィ・ファンク。
主役のラップにイカツさが足りない気がしますが雰囲気のあるサグい楽曲に仕上がってます。

tr.16 Last call
クレジットは無いですがコレはフィンガズで間違いないでしょう。至高のメロ~・チュ~ン。
ドリ~ミ~なシンセをハンドクラップで締めた甘いトラックとそれ以上に甘いヴォコーダーのフックが玉乱。
抜群の即効性と中毒性を持ったエレクトロ・ファンクです。


○Disc 2

tr.2 I had a choise
まろやかでソウルフルな男声ヴォーカルが主役となるオールディーズ仕立てのまったりミッド。
カポーンもオールディーズ用のフロウで柔らかく聴かせてくれます。

tr.3 Ordinary guy
ジョー・バターンの名曲にラップを乗せた軽快なサルサ・ソウル。なんとバターン御本人が参加。
ハイ・パワーがこんなにオサレで良いのか戸惑う程心地良く上品。ゲスト選曲共に贅沢な逸品。

tr.4 Show & tell
これもカヴァ的なアプローチとなるオールディーズ。元ネタを存じ上げませんがメロウなポップス。
ネタから溢れ出すソウルが染みる、甘く黄昏るレイドバック・チューン。

tr.6 Things ain't the same
ちょっと雑なヴォコーダーと篭ったラップが安くてサグいメロウ・ファンク。

tr.7 Somebody please
可愛いチカーナ・ヴォーカルをフィーチュアした甘くソフトなメロウ・チューン。
フック、トラック共にちょっと単調で女声ヴォーカル頼りとなってしまってますが良い雰囲気。

tr.8 Confessing a feeling
コレも多分オールディーズねたと思われます。
甘いギター主体のトラックにム~ディなサックスが絡み女声ヴォーカルがフックを担当するゆるふわレイドバック。
主役のラップも出番は少ないですが的確なとろとろフロウでしっかり貢献。

tr.9 Tell it like it is
トラックの雰囲気からするとオールディーズの焼き直しと思われますが詳細不明。
カポーンも明るいフロウに徹し、歌フック無しなのに抜群の愛想の良さを持ったほんわかポップ・ミッド。

tr.11 My cloud
前述のジョー・バターン再登場でとろとろオールディーズ。
コレもバターンの曲かな?ラップの裏で聴こえるスキャットが激甘。

tr.12 Didn't I blow your mind
デルフォニクスの人気曲を使用したオールディーズもの。
ロン・エリソンをフィーチュア。原曲よりもあっさり聴き易く仕上げつつ浮遊感は維持。

tr.14 She's a classic
オールディーズ的な味付けがされている甘切ないレイドバック・チューン。
特に男声の歌フックに薄く掛けられたラジオ的なエフェクトが絶妙。
ギターに対応するように全編に配されたスキャットも同様で浮遊感たっぷりに仕上げ。

tr.15 Bonus oldie track
ザップとの共演作「Ol' Skool Music 2」に収録されていたNo one like me をマンマ再録。
元のアルバムでもボーナス的な扱いだったのに何故。出来は良いですし今作には合ってます。

tr.16 Play girl
やはりクレジットが無いので断定は出来ませんが多分フィンガズの仕業と思しきメロウ・ファンク。
西型エレクトロ・ファンクにヴォコーダと女声ヴォーカルを乗せたドリーミーな楽曲。


ヴォリューム過多な2枚組ですがコンセプトの違いがありどちらも良い出来です。
当時のカポーン従来路線となるハードなモノからメロウなモノまでソツなくまとめたDisc1。
オールディーズにヒップホップ的な意匠を忍ばせる手口が鮮やかな名盤の続編の名に恥じぬDisc2。
カポーンの両面を高い品質でたっぷり聴けるお得なセットになっております。

テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE
ジャンル : 音楽

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