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Charlie Wilson / In It To Win It (チャーリー・ウィルソン)

Charlie Wilson / In It To Win It
CW8


定番ネタ"Outstanding"を生み出したギャップ・バンドのメンバー。芸歴45年、御年64歳の大ヴェテラン。
若手との共演にも積極的で今作では6人の豪華なゲスト陣を引き連れて帰ってきました。

チャーリー・ウィルソンの8th「In It To Win It」`17年リリース。

tr.1 I'm blessed
T.I.をフィーチュアし、The Cartoonsというプロデューサー・チームが制作したほんわかポップ・ミッド。
シンプルなビートと清潔感のある音にT.I.が曲に溶け込み過ぎてしまった感がありますが、良曲。

tr.2 Chills
緩急自在な主役のヴォーカルを堪能できる、押し引きと即効性に優れたメロディを持ったメロウ・ミッド。
制作は御馴染みグレッグ・パガーニ、タイトルに合わせてか濃厚さは控えめながら素晴らしい仕上がり。

tr.3 Good time
ピット・ブルが客演したかなり明るいパ~リ~チュ~ンに仕上げられたアップ。ギャップ・バンド風かも。
凄いのはトークボックスとヴォコーダーにテディ・ライリー、ギターにはレイ・パーカーJr.を招いているところ。
トラックの主役はホーンなので随分と贅沢なゲストの起用です。制作は前述のカートゥーンズ(多分同名バンドとは別)。

tr.4 Us trust
ウィズ・カリファをフィーチュアしたかなりシンプルで静謐な雰囲気の漂うスロウ。
トラック以上にフックが単調過ぎて弱い印象がありますが、カリファのラップが素晴らしいアクセントに。

tr.5 Precious love
クラシック・ソウル風のトラックに張りのあるヴォーカルを乗せた安定感抜群のスロウ。
カートゥーンズによる柔らかい音の上で手加減しない濃厚なリードをしっかり聴かせてくれます。

tr.6 Smile for me
ロビン・シックをゲストに迎えたオールディーズ風トラックとメロディが素晴らしいメロウ・ミッド。
制作はパガーニですが、オルガンとロビンの相性が良過ぎてチャーリー叔父さんが喰われているような。

tr.7 In it to win it
パガーニ制作でtr.6に近い方向性の楽曲。ゲスト無しですが華のある声を持つチャーリーなので地味ではありません。
メロディが若干明るく分かり易いぶん、tr.6より派手に聴こえる程。

tr.8 Dance tonight
バウンシーかつシンプルな極めて分かり易いファンク・チューン。ただ、フックはあまりにも単調。惜しい。

tr.9 Made for love
ワーリー・モリス制作で、ダニー・ハサウェイの娘さんレイラ・ハサウェイをフィーチュアしたこってりスロウ。
感動押し売り型のバラードゆえに際立ってしまう叔父さんの歌の凄味に加えギターソロもなかなか効果的。

tr.10 Better
素朴にはねるギターが可愛い、レイドバック・チューン。語るような歌でコーラス等による装飾も一切なし。

tr.11 Gold rush
Gラップ界のゆるキャラにして甥っ子であるスヌープが客演、パーカッション主体のメロウ・ミッド。
やや緊張感のあるトラックとスヌープに対して叔父さんはリラックス気味ながらクールな仕上がり。

tr.12 New addiction
J.R.Rotemという方が制作、ギターにレイ・パーカーJr.を迎えたモータウン風の明るいポップ・ミッド。
ブリッジで一瞬力む以外は終始リラックスしており、もう少し派手目の仕上げでも良かったかな、と。

tr.13 Amazing god
ワーリー・モリス制作のゴスペル。ゴリゴリ系では無く爽やかな味付けで聴き易い。
メロディ、トラック、歌唱共に柔らか仕立てで耳にやさしい反面、終盤の盛り上げは不足気味。


前作「Forever Charlie」よりもソウル味が大幅に増えて従来の安心感を取り戻した作品。
凡曲はtr.8くらいでメロディ、プロダクションの質、楽曲のバリエーションも上々。ただ、主役の歌に熱が足りない気がします。
御歳の事を考えるとちょっと心配ですが、1曲で充分なので次の作品ではアゴが砕ける程の熱唱を期待しております。
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After 7 / Timeless (アフター・セブン)

After 7 / Timeless
After74


エドモンズ家のケヴォン、メルヴィン、ジェイソンとLAリードの従兄弟キースの4人組R&Bヴォーカル・グループ。
ベイビーフェイスことケネス・エドモンズらのプロデュースで21年ぶりにリリースされた新作をレビュー。

アフター・セヴンの4th「Timeless」`16年リリース。

tr.1 Runnin' out
イントロから強烈に漂うベイビーフェイスらしい爽やかな甘さを提供してくれる、スムースなスロウ・ジャム。
しっとり系のコーラスに程好くポップな歌メロ、押し引きを弁えつつも充分な量のフェイク、とりあえず欲しいもの全部入り。

tr.2 Let me know
PVも用意された楽曲。制作は童顔師匠、ダリル・シモンズ、アントニオ・ディクソンらが参加したスロウ。
丁寧なコーラスと多彩なフェイクで派手に仕上げたフックはB2M/End of the roadを想起させる逸品。

tr.3 More than friends
ダリル、アントニオ、ベイビーフェイスが制作していますが、やや現代風のシンセ主体のメロウ・ミッド。
♪ガチャビン、ガチャビン♪のフレーズが妙に印象に残ってしまいますが、即効性に優れた楽曲です。

tr.4 I want you
師匠のアルバムに先駆けてリリースされた楽曲の師匠のリード入れ替えver.。制作はダリルと師匠。
トト/Georgie porgyに似たヴァースから鮮烈なフック、フェイクが乱れ飛ぶアウトロまで全く隙のないポップ・ミッド。
固めのドラムに軽やかなピアノ、煌びやかなシンセとモーグ・シンセによる味付けがなされたトラックも完璧。

tr.5 Too late
制作はダリルとDavid Andrew Edmonsという方。ヴォーカルでも参加している彼もベイビーフェイスの血縁でしょうか。
それなりに派手なトラックを用意していますが、ヴォーカル主体で聴かせるしっかりしたメロウ・チューン。

tr.6 Lovin' you all my life
ダリルと師匠による、トラックも歌メロもポップス方向に大きく舵を切ったポップ・チューン。
90年代に多くいたボーイズバンド系の楽曲でアフター7向きとは言い難いですが、即効性は抜群。

tr.7 If I
イントロやフックがディール/Sweet Novemberをしっとりさせた様に聴こえる激甘メロウ・ミッド。
制作は師匠とダリル、今作中の曲ではコーラスとリードの関係が分かり易くなっており懐かしい手触りです。

tr.8 Everything
ココからの3曲は師匠抜きです。制作はDemonte Poseyとダリル、細いコーラスを重ねたメロウ・ミッド。
トラック、歌メロともちょいスリリングで分かり易い仕上がり。

tr.9 Betcha by golly wow
スタイリスティクス及びコニー・スティーヴンス/Keep glowin strongのカヴァ。制作はtr.8と同じ。
昨年鬼籍に入られた殿下もカヴァしていた人気曲ですが、アフター7のモノはシンプルかつ圧倒的。
スタイリスティクス版のドリ~ミ~感を大きく増し、ドラマチックなのに極めて落ち着いた仕上がりに。

tr.10 Home
ゴスペルにも似た荘厳な雰囲気を醸し出すこってり系のスロウ。
プロデュースの方向性がtr.9と似てしまっているのでやや冗長な印象があり、〆としては物足りないかも。


会心の一発"I want you"だけではなく聴き所の多い素晴らしいアルバム。師匠抜きでダレる終盤にはtr.9という一撃を用意。
ジャケットから窺える老けっぷりからは想像も付かない強力なメロディと逞しい歌唱が詰まった作品です。
個人的に残念なのはこっそり期待していたJonBの不参加。替りに3rdと比べてソウル純度は高めになっております。

Joe / My Name Is Joe Thomas (ジョー)

Joe / My Name Is Joe Thomas
Joe12


不倫ソング"All the things"でR&Bファンの心をがっつり掴み既に20年以上のキャリアを積んだシンガー。
3rdアルバムにファミリーネームを足しただけの非常に紛らわしいタイトルの新作をレビュ。

ジョーの12th「My Name Is Joe Thomas」`16年リリース。

tr.1 Lean into it
シンプルかつ静かに始まるヴォーカルとドラム主体のスロウ。制作はデレク・DOA・アレン
緊張感のあるシンセやストリングスも散りばめられてはいますがかなり地味。

tr.2 Don't lock me out
手数の多いパーカッションと重めのストリングスが印象的なやや前のめりなノリのミッド。
DOA・アレンの手掛けるトラックはかなり上品なヒップホップで手数のわりに歌の邪魔をしません。

tr.3 Wear the night
アレンとジェラルド・アイザックという方が制作、湿度高め熱量低めのラテン・ギターとヴォーカルで聴かせるスロウ。

tr.4 So I can have you back
アレンとアイザック制作、アタック弱めのぼんやりしたトラックで対照的にジョーのヴォーカルが浮かび上がるスロウ。
ここまでの曲と傾向は似ているものの、ヴォーカルの熱量があがっておりコーラス無しでしっかりと押し切ります。

tr.5 No chance
これもアレン、アイザックが制作、焦燥感のあるトラックと歌メロにストリングスを絡めたミッド。
変則的な早めのドラムに言葉が詰まり気味なのでやや90年代風というかいつものジョーっぽい曲。

tr.6 Happy hour
Damo Farmerという方とアイザックが制作、グッチ・メインをフィーチュアしたトラップ風味のミッド。
今風のエレクトロ・ポップから派手な要素をごっそり削いだような楽曲で地味ながらも分かり易い曲。
ほぼドラム抜きの部分でラップしているしているせいかグッチの存在感はかなり薄め。

tr.7 Hollow
妙にカントリーっぽい曲で制作を務めるZach Crowellと女声ヴォーカルのHeather Morgan共にそちらの人のよう。
地味なメロディとプロダクションの今作にあってはかなりポップで分かり易いミッド。
とは言え従来のジョーのイメージから逸脱するような曲にはなっておらず、かなり出来の良い逸品です。


tr.8 Harricane
アレン、ファーマー、アイザックによる静かな中にも力強さを感じるスケールの大きなスロウ。
なぜ今回ここまで地味なプロダクションで仕上げたかの答えが得られるであろう素晴らしい楽曲です。
がっつり感動系の仕上げをしてしまいそうなメロディですがコーラスすら取り払った潔い出来。

tr.9 Can't run from love
上記3名、DGDエフェクトによる浮遊感のあるというか掴みどころのないミッド。
音と歌メロが揃ってぼんやりしているので悪い方向に相乗効果が働いてしまっています。

tr.10 Tough guy
DGDが制作、ピアノとストリングス主体のトラックに透明感のあるコーラスを乗せたスロウ。

tr.11 Lay you down
DGDが制作、ちょいティンバったトラックでフューチャリスティックR&Bを思い出させるミッド。
コーラスとリードも従来のR&Bに近い構成なので安心して聴ける楽曲。

tr.12 I swear
オール・フォー・ワンのヒット曲とは異曲。ほんのりレゲエ味を塗したメロウ・ミッド。
制作はファーマーとアイザック。音数が少ない以外は従来の作風に近い仕上がりです。

tr.13 Love centric
アレンとアイザック制作。ヴォーカルを前面に出したホンワカ黄昏系のミッド。
クラシカルな手触りどころか音が良い所を除けば完全にクラシック・ソウルそのもの。主役の歌もこれがベストでしょう。

tr.14 Celebrate you
しっかりと音数こそ絞ってはいるものの、今作ではちと場違いにも聴こえそうな陽性のポップ・ミッド。DGD制作。
70年代のソウル、ファンク的な音を使いつつも極力地味に仕上げてあり、雰囲気を壊さないギリギリを狙ったようです。

tr.15 Our anthem
これもアレンとアイザックによるtr.13と似た質感のクラシカル・ソウルでモノラル録音じゃないのが不思議。
ジョーの燻り気味の熱いヴォーカルとトランペット、ピアノでファンキーに聴かせる素晴らしいポップ・ミッド。

tr.16 Hello
アデルのカヴァ。原曲未聴。制作はアレンとアイザックでtr.8と同様の重厚な爽やかさを打ち出すスロウ。
他の曲と違い早めに歌の熱量を上げてきてストリングスの音量も大きいので、今作においてはやや過剰演出気味。


装飾を剥ぎ取り過ぎたせいで中盤までは戸惑いっぱなしにさせられますが、tr.8からはグイグイ磁力を増してきます。
意欲的なプロダクションと素晴らしい楽曲もありますが、従来のファンに安心して勧められる作品ではないのでまずは試聴を。
i tunes等なら7,8,13,15がオススメ。どれもこれまでとは違ったタイプの曲ながら素晴らしい仕上がりです。

The Braxtons / Braxton Family Christmas (ザ・ブラクストンズ)

The Braxtons/Braxton Family Christmas
TheBraxtonsFC


リアリティ番組の企画として、長女のトニ・ブラクストンを筆頭に姉妹5人で結成されたコーラス・グループ。
トワンダ、トリーナ、テイマーの3人でのメジャー・リリースはありましたが、5人では初めてのアルバム。
ホリデー・アルバムという事で、音楽的には軽めの世俗ゴスペルで3人時代の作風に近いと感じます。


ザ・ブラクストンズのEP「Braxton Family Christmas」`15年リリース。

tr.1 This Christmas
ダニー・ハサウェイのカヴァ。原曲をほんの少しだけレイドバックさせた甘いポップ・ミッド。
制作はこの手の楽曲には最適と思われるトリッキー・スチュワートが担当しており隙のない仕上がり。
トリッキーは「So Many Ways」でも"Slow flow"などで素晴らしい仕事をしていたので相性が良いのかも。
tr.8 にはちょいアッパーなヒップホップ・ソウル風にアレンジされたリミックスを収録。
原曲のポップな感じはこちらの方が近い、かな。少なくとも手抜きリミックスではないので嬉しい。

tr.2 Everyday is Christmas
子供と女性には夢のようなタイトルに相応しい、ドリ~ミ~なメロウ・ポップ。新曲と思われます。
作曲にはベイビーフェイス、制作はアントニオ・ディクソン。即効性に優れたとても分かり易い楽曲。

tr.3 Mary, did you know
マイケル・イングリッシュのカヴァ。シーローのヴァージョンが有名なゴスペル。
彼女らはゴスペル感は控えめにリード主体で聴かせる出来。嫌味なくドラマチックに仕上げています。

tr.4 O holy night
「さやかに星はきらめき」をアカペラで。歌メロにメリハリを付けてあり分かり易いソウルよりのアレンジ。
讃美歌ゆえの神々しさと退屈さとは距離を取り愛想良く仕上げつつ、しっかり聴き込に応えてくれる逸品。

tr.5 Last Christmas
ワムの人気曲のカヴァ。ポップ過ぎる選曲ですが、トリッキーが制作しており出来の方は、間違いなく完璧。
低音の豊かなシルキー・コーラスに抑制の効いたリード、キック強めながら鬼キュ~トなトラックで浮遊感たっぷり。
公然猥褻の男色家ジョージ・マイケルのイメージを払拭してくれるので、その点でも有りがたい良質のカヴァ。

tr.6 Blessed new year
トニとアントニオが作曲制作を務めた新曲。トニのソロと思われるヴォーカルとピアノ主体のしっとりスロウ。

tr.7 Under my Christmas tree
恐らく唯一の兄弟、マイケルがリードを務めるスタンダード・ジャズのような落ち着きと風格漂うスロウ。
派手さはないですが隅々まで丁寧に作られており他の曲とは違った繊細な質感の楽しめる逸品。


フォトショにより完全武装したジャケは痛々しいですが、中身は無駄を省いて歌に焦点を合わせた良作。
ゴスペル曲を収録しつつもスタイルとしては普遍的なソウル/R&Bなので不信心な方でも充分楽しめるハズ。
目玉曲はtr.1,2,5あたりですが、8曲入りなのでアルバム毎購入を推奨。クリスマス・ギフトとしてもおすすめ。

Keith Sweat / Dress To Impress (キース・スウェット)

Keith Sweat / Dress To Impress
KeithSweat12


全く持って後継者が現れる気配のない個性的な声とメロディ、音作りで30年にわたり君臨するヴェテラン・シンガー。
正統派とは言えないそのスタイルのせいかシンガーとしての評価は高いとは言えませんが、名曲を多く生み出しています。

キース・スウェットの12th「Dress To Impress」`16年リリース。

tr.1 Good love
あっさりとしたイントロに拍子抜けしてしまいますが、柔らかい音とコーラスが心地よい、ほんわかメロウ・ミッド。
制作にはデレク"D.O.A."アレンも関与。クラシカルなソウル風のトラックに珍しくキースの歌もソウル濃度高め。

tr.2 Tonight
今年復活作をリリースしたシルクを客演に迎えた、コーラスの美しさがさくれつするドリ~ミ~な激甘スロウ。
制作にはシルクのビッグGとワーリー・モリス、更にはチャーリー・ウィルソンの名も。まさかあの人でしょうか?
ソウルの王道を行くプロダクションとメロディ、粘っこい♪ベイベ、ベイベエ♪が耳を捉えて離さない、極上の逸品。

tr.3 Just the 2 of us
あの名曲とは異曲ですが、並べて聴いても遜色ない素晴らしい仕上がりの、甘く切ないメロウ・チューン。制作はワーリー。
過去の名曲群を想起させる新人女性シンガーのタキヤ・メイソンを起用しており、期待を裏切らない極上の楽曲です。
フェイドアウトする際のタキヤによるフェイクは♪ノバディ、ノバディ、ノバディ♪だったりしてサービス満点。

tr.4 Pulling out the one
以前LSGにおいてカヴァしたミッドナイト・スター/Curiousに似たトラックにまろやかな歌メロを用意したポップ・ミッド。
制作とコーラスにはチャーリーおじさんの作品にも参加していたFrancesca"Francci"Richardが参加しております。
清涼感あふれる楽曲に彩りを添えるファルセット・ヴォイスが印象的ですが、それがフランシーかな?

tr.5 Special night
タイトル通り夜向けのまったりスロウ。キースの得意とする地味な楽曲で、クレジットもほぼ御本人のみ。
愛想の良い曲が多い今作では貴重な作風で低音の出るプレーヤーで聴いて頂きたいです。ユーチューブで済ませてはダメ。

tr.6 Back and forth
往年のファンには嬉しいインパクトを残すであろう、トークボックスをたっぷり使用したとろとろメロ~チュ~ン。
ボクサーはByron"Mr.Talkbox"Chambers、制作にはデレク・アレンなどが関与。ザップ好きにもオススメできる逸品です。

tr.7 Give you all of me
こちらは今作一のイムパクトを残してしまうであろう、80年代型ブラック・コンテンポラリーのアップ。NJSではないのがポイント。
ややデビューが遅く、ブラコン後のシーンを作り上げたキースなので演っても不思議はないですが、あたしゃビックリだよ。

tr.8 Missing you like crazy
ごりごり教会系シャウター好きの皆様が歓喜する、ドゥルー・ヒルをフィーチャした正統派クラシック・ソウル。
後半は完全に主客逆転してジャズとシスコが大暴れ。キースの存在感はありませんが楽曲自体は極めて素晴らしいです。

tr.9 Lovers & friends
前述のフランシーが制作とコーラスに参加。詳細不明ながら女声コーラスも入ったしっとり滑らかスロウ・ジャム。
ウワモノのピアノとフィンガーティップ、女声コーラスが品良く繊細、やや熱量高めの主役の歌が映える逸品です。

tr.10 Feelsgood
こっそりモーグ・シンセ風の音も聴こえる、クラシック・ソウルの堂々たる風格の漂うゆったりとしたスロウ。
クレジットによるとTB入りとの事ですがイマイチ聞き取れず。あくまでキースのソウルフルな歌が主役です。

tr.11 Better love
ワーリー・モリスも参加していますが、かなりキース度の高い夜向けのまったりメロウ・ミッド。
今作では最も、例のメェ~メェ~やる気あるのか無いのか分からないヴォーカルが聴ける、ある意味安心な曲。

tr.12 Dressed to impress
ちょいラテン風のギターにパーカッションを中心に隙間多めで仕上げた緊張感と気だるさの共存するミッド。
主役のリードは普段通りぬるっとリラックスしていますが、重めのコーラスで装飾してやや濃いめの楽曲に。

tr.13 Can't let you go
デレクが制作を担当した、フックに90年代の雰囲気があるメロウ・ミッド。
いつも通り地味な歌メロなくせに何故か引き込まれてしまう中毒性があります。恐らくコーラスがポイント。

tr.14 Say
終盤にはコーラスとヴァイオリンでしっかり盛り上げてくれるものの、ほぼピアノとリードのみで聴かせるスロウ。
絶対的な歌唱力の持ち主でなければやってはいけないタイプの曲ながら印象的なフックで巧みに聴かせてくれます。
素晴らしい出来に感心しつつも、いつも通りの仕上げならとんでもない名曲になったのでは、とも思ったり。

tr.15 Get it in
コーラスの感じがあまりにもキースでスウェットしているのがステキ過ぎる、まったりメロウ・チューン。
当然歌メロは地味で掴みどころの不鮮明なモノで、もう、お好きな方にはタマラン仕上がりです。

tr.16 Let's go to bed
アルバムの〆に相応しい重厚な音とゲスト、LSGの盟友ジェラルド・リヴァートを迎えたこってりスロウ。制作はデレク。
生前の録音にキースを加えた疑似デュエットでしょうがキースもジェラルドに張り合ってゴリっと歌います。


メジャーでは影も形もありませんがインディ中心にソウル回帰の流れがあると見たのか、クラシカルな楽曲が多いのが特徴。
普段よりもヴォーカルは熱めで歌メロの愛想が良いので、御新規さんにも分かり易いアルバムと思われます。
あえて欠点をあげつらってみるなら、キースならではの粘っこいヴォーカルと曲が少なめ、といったトコでしょうか。
実力充分な豪華ゲスト陣に引けを取らぬヴァラエティ豊富な曲調と相変わらず高い中毒性で隅から隅まで楽しめる傑作。
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Author:heyzo
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