BB Mak / Sooner Or Later (BB マック)

BB Mak / Sooner Or Later (US仕様日本盤)
BBMak/SoL/USJPN

高いソングライト能力を持った英国出身の3人組ポップ・ロック・バンド。
日本盤より遅れて発売されたワールドワイド・デビュー盤で収録曲の半数は入れ替え。

BBマックのデビュー盤「Sooner Or Later」`00年リリース。

tr.1 Love is leaving
新曲。繊細なギターとファルセットに爽やか過ぎるコーラスが絡むメロウ・ミッド。
メロディも美しいですが特にブリッジのそれは短いながらも絶品。

tr.2 I'm not in love
新曲。あからさまに爽やか過ぎるポップ・チューン。
即効性に優れてはいますが見事なまでに引っ掛かりの無い無難な出来。微妙にコレジャナイ感が。

tr.3 Unpredictable
新曲。これもあからさまに爽やかなポップ・チューン。
コーラスやトラックがやや派手でプロダクション過剰気味。

tr.4 Ghost of you and me
新曲。これも狙いが露骨な曲ですが音数を控えたスロウのため、らしさは出ています。
ブリッジはメロディ、アレンジともに派手になりますが充分許容範囲に収まるかと。

tr.5 Love on the outside
新曲。自作曲でほんわか感が心地良い、まろやかな味わいのメロウ・ポップ。
ヴァース部分に余計な工夫が見えますが抑えたプロダクションも実に良い湯加減の良曲。

tr.6 Always
新曲。イントロのフィドルに嫌な予感が漂いますが実態は極めてシンプルな小品。
ビジネス上の小細工など彼らには不要であることが如実にわかる曲です。

tr.13 Mary's prayer
「"米国制作デビュー盤"の日本盤('00)」に収録されているボーナス・トラック。
ほんわか系のメロウ・ミッド。恐らくプリ・プロ段階と思われるシンプルな仕上がり。
コーラスを少し重ねる程度、もしくはこのまま本編収録すべきクオリティの楽曲です。


○以下tr.12まで日本盤の再録曲。日本盤を聴いていればはっきりわかるリミックスは施されています。
  米基準のミックスのせいかヴォーカルを抑えてボトムをやや強調して立体的な仕上がり。

tr.7 Back here
英国中心にヒットした極めて訴求力の高い名曲。音のバランスを変えた程度。

tr.8 Next time
音は派手になったけど曲の印象は薄くなりました。

tr.9 I can tell
コーラス増量でサビがやや強くなった印象。

tr.10 Still on your side
メリハリが薄くなり滑らかな仕上がり。オリジナルと甲乙つけ難い良ミックス。

tr.11 Can't say
くすんだ音と透明感あふれるコーラスの対比がぼやけてしまい旨味は後退。

tr.12 Again
かなり地味なスロウを聴き易く。ただ、他に選ぶべき曲があったような気が。


新曲はtr.2、3が邪魔臭いですがオリジナル盤を聴いてなければ気になるレベルでは無いはず。
とは言え、元々UKらしさの薄い作品だったところに余計な事しやがって感はなかなかキツめ。
基本的にメロディはどれも良いので判断は難しいですが彼らのナヨい魅力は薄くなっているのではないでしょうか。
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テーマ : 洋楽
ジャンル : 音楽

Lutricia McNeal / Ain't That Just The Way (ルトリシア・マクニール)


エイント・ザット・ジャスト・ザ・ウェイエイント・ザット・ジャスト・ザ・ウェイ
(1998/05/20)
ルトリシア・マクニール

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米OKC出身ながらフィンランドからデビューしマライアのクレイブと契約、という経歴のフィメイル・ヴォーカリスト。
トラックはいわゆるUKソウル風のポップスでヴォーカルはやや煙たいタイプ。

ルトリシア・マクニールのデビュー盤「Ain't That Just The Way」`97年リリース。

tr.1 Ain't that just the way
バルビ(バービ)・ベントンのヒット曲のカヴァでヨーロッパ産らしいレゲエ味のだるいポップ・ミッドにアレンジ。
ヒットはしましたが、原曲の爽やかカントリー路線はフックに残しつつ、良くも悪くも中庸な仕上がり。

tr.2 Always
主役のスモーキーな歌声に良く合う気だるいメロウ・ミッド。
ヒップホップソウル的な意匠を狙ったと思しきプロダクションも自然で北欧臭は全くなし。

tr.3 Stranded
同じく90年代後半の音を持ったトラックに即効性抜群の歌メロを乗せた絶品メロウ・ミッド。
R&Bファンにはこの曲がうけたようで当時のアーバン系コンピには高確率で収録されていたような記憶が。

tr.4 Whatever makes you happy
涼しげな音と訴求力溢れるメロディに北欧らしさがあるような、気がするポップ・ミッド。
ヒップホップ系の音を散りばめてはありますが基本的にはメロディを前面に出したポップ・ソングです。

tr.5 Someone loves you honey
チャーリー・プライドのカヴァ。まったり系カントリーの原曲を激ポップにアレンジして全く違う印象に。
レゲエをほんのり取り入れつつも癖の無い即効性に優れたポップ・チューンに仕上げております。

tr.6 The greatest love you'll never know
悪い意味でUKソウルらしさが出ている大仰なメロディとアレンジのバラード。
売るためのツボを押さえまくっているので出来は、良い。ですがもうちょいやりようがあったのでは。

tr.7 My side of town
オリジナルのスウェーデン盤におけるタイトル・トラック。ハネを強調したポップ・チューン。

tr.8 Do's me good
同じく、よく分かんないけどR&Bってこんな感じだよね的なプロダクションを施したポップ・ミッド。

tr.9 Life is funny
レゲエ調というかエイス・オブ・ベイス風味の独特の味わいを持ったほんのりメロウなポップ・チューン。
ヨーロッパらしさと主役の声を生かす事を両立したバランスの良い楽曲。

tr.10 Crossroads / The heart is a lonely hunter
前半はボンサグの大ヒット曲とは無関係ですが良い塩梅のメロウ・チューン。
後半はゴスペル風のコーラスをべったり敷いた楽曲。どちらもヴォーカルがしっかり立っています。

○日本盤ボーナス・トラックが1曲。
tr.11 Closer
爽やかなウワモノと歌メロにちょっとティンバってるドラムを加えたポップ・チューン。


当時ヨーロッパのR&Bによくあった歌唱力はあるのにトラックや楽曲がどうにもアレ、なシンガーの一人。
恐らくAin't that just the wayが最大のヒット曲と思われますが、tr.3、5の方がはるかに良い出来。
アルバム全体の印象は凡庸ですが優れた楽曲はあるのでベスト盤かi tunesでのチェックをオススメ。


コンプリート・ベストコンプリート・ベスト
(2010/07/07)
ルトリシア・マクニール

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テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE
ジャンル : 音楽

Nelson / Because They Can (ネルソン)

Because They CanBecause They Can
(1997/08/12)
Nelson

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お父さんがリッキー・ネルソンで長髪サラサラの美形で双子、と、ギミックいっぱいのグループ。
後にリリースはされるもののお蔵入りになった2ndに替わって制作された作品。

ネルソンの2ndアルバム「Because They Can」`95年リリース。

tr.1 All shook up
オーヴァープロデュースが顕著だったデビュー盤からすっかりシンプルな音になったポップ・チューン。
メロディの良さと相変わらず小技の効いたえぐいアレンジで即効性、聴き込みの両面に対応した素晴らしい楽曲。
あざといほど爽やかでポップですが、リリックはなかなか塩辛いです。

tr.2 The great escape
エッジを落としすぎてやや冗長な展開ですがフックはすっきり爽やかでキャッチィ。
もう少し派手に仕上げても良かったような気もしますがメロディが染みてから楽しくなる曲。

tr.3 Five O'clock plane
洗練されたカントリー。土臭さが全くないんですがポップスに寄り過ぎているわけでもなく、メロディも良い佳曲。
コーラスにはイーグルスのティモシーBシュミットが参加。

tr.4 Cross my broken heart
西海岸風の涼しげなフォーク・ロック。
シンプルなプロダクションで、抑えたメロディが確実に染みる楽曲。

tr.6 Remi
ドブロ・ギターを主役にしたカントリー風のインストゥルメンタル。
盛り上がりには欠けるもののそれなりに泥臭さもあり派手な次曲への前振りとして機能してます。

tr.7 Won't walk away
あざといメロディラインがたまらない激ポップなキラー・チューン。
元カーズのエリオット・イーストンによるクリーン過ぎるギターソロはどうかと思いますがそこ以外は完璧。
曲調はアルバムの流れから逸脱するほどポップですがギミックを削いでここまで派手に仕上げたのはお見事。

tr.8 Only a moment away
ちょっと癖のある憂いを帯びた甘いギターとメロディラインが素晴らしい。英国風かな?
ブリッジ以降の展開も抜群でフェイクも聴かせます。

tr.10 Love me today
ストリングスが控えめながら効果的に使われた爽やかなバラード。
押し付けがましさのない繊細なメロディ・ラインも絶品。

tr.12 Right before your eyes
爽やかポップ・チューン。ヴァースはちと弱いですがフックは分かり易くポップ。
抑えたプロダクションながら終盤はヴォーカルのフェイクで最後まで楽しめる造りになってます。

○以下日本盤用のボーナス・トラック。
tr.14 After the rain
デビュー盤収録曲のセルフ・カヴァを今作にあわせたプロダクションで。
基本的な部分は同じなんですが跳ねるギターが耳に残るフォーク調になっており、大きく印象が変わっています。

tr.15 Nothing's good enough for you
未発表曲でデモ・ヴァージョン。
カントリー色の濃いポップな楽曲でちゃんと仕上げて収録しても良かったかも。


酒の席でのジョークを採用しちゃったようなジャケットに出落ち感が漂ってますけど中身は良作。
ド派手な音のデビュー盤から地に足の着いた丁寧なプロダクションでアイドル感はすっかりなくなりメロディの良さを堪能できる正しいポップスとして仕上がっています。
ロックとしてのエッジは感じられませんが普遍的な楽曲の良さがあり彼等のアルバムでは断トツでオススメ。

テーマ : HR/HM
ジャンル : 音楽

The Tuesdays / The Tuesdays (ザ・チューズデイズ)


The TuesdaysThe Tuesdays
(1998/03/24)
Tuesdays

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チューズデイ・ガールズとしてデビュー、改名して米デビュー盤としてリリースされた作品。
メンバー・チェンジも行っていますが音楽性に影響は無く相変わらずの爽やかポップ。

ザ・チューズデイズの2nd「The Tuesdays」`98年リリース。

tr.1 Too late to be good
鬼キュ~トな1st収録曲を更にクオリティ・アップさせた即効性抜群のポップ・チューン。
オリジナルよりもパワフルになっていますが細部まで気を使ったであろう丁寧な仕上げ。

tr.2 It's up to you
これもtr.1と同系統の鬼キュ~トな絶品ポップ・チューン。1stからのリメイク。
厚みの増したボトムでしっかり浮かび上がるギターリフとヴォーカルの明るさがステキ過ぎ。
ブリッジでちょっとメロウに引く部分に腕が上がっている様子がはっきり見て取れます。

tr.3 I'll be here
しっとりと甘切ないメロディを聴かせるメロウ・チューン。1stからのリメイク。
フレンチ・ポップ系の可愛らしい気だるさと要所要所に覗く泥臭さが好バランス。

tr.4 Changing the mood
柔らかく浮遊するストリングスの質感が美しい、甘く切なくやるせない極上のスロウ。
特にフック終盤の高音ヴォーカルのかすれ具合はアゴが外れて溶け落ちるほどスウィ~ト。
押し引きの巧みなプロダクションも素晴らしくリピートせずにはいられない旨味に満ちた楽曲。

tr.5 Take me home
ストリングスの入れ方などtr.4と似た方向性のほんわかメロウ・ミッド。
ブリッジ部分に少しりきみを感じますがメロディ、プロダクションとも良好。

tr.6 What is love
トロッグス/Wild thingを引用したと思しきリフが聴こえる、分かり易いポップ・チューン。
シンプルかつ即効性の高いフックもコーラスとドラムでパワフルに跳ねておりインパクト高め。
終盤のコーラスとリード・ヴォーカルの掛け合いもカッコ良く聴かせてくれます。

tr.7 I was thinking of you
カントリー風の乾いた臭みが漂うほんのりブルージーなポップ・チューン。

tr.8 I wish it was yesterday
少しうつむき加減の気だるさを感じさせる爽やかメロウ・ミッド。
コーラスやストリングスを控えめに入れて程好くエモーショナルに仕上げた品の良いポップス。

tr.9 Wheels
デビュー盤のイナフ・ズナフに続きチップ&ドニー名義のアルバムからのカヴァ。
原曲に忠実ながらソフトな仕上がりに好みはあるでしょうが、ズナフ・ファンは聴くべき。
よりチューズデイズに向いたポップ・チューンは山ほどある中からの渋い選曲が光る逸品。

tr.10 Gone with the wind
1st収録曲のリメイクで侘しさ溢れるしょんぼり系のスロウ。

tr.11 When you're tuesday girl
爽やかメロウな1st収録曲をしっかりエッジを立てて力強く仕上げたリメイク。
リメイクされた楽曲の中では最も印象が変わっておりラフな雰囲気も巧くハマっています。

tr.12 Tuesday afternoon
スウェーデンのストーンケイクというバンドのカヴァ、らしいです。
爽やかなメロウ・ポップで即効性に優れたメロディを持っています。

○以下、日本盤のみのボーナス・トラック。
tr.13 Right by your side
イナフ・ズナフのカヴァで1stからのリメイク。オリジナルに忠実な出来で勿論素晴らしいです。

tr.14 Broken heart
同じく1st収録曲のリメイク。プロデューサーであるOleの楽曲のカヴァ。
ロック味は若干後退していますが繊細さがアップ。行儀が良過ぎるのでコレは1stの方がイイかも。


訴求力の高いポップ・チューンがリメイク中心な事もあってデビュー盤と比べインパクトは薄め。
ただ、新曲もリメイク曲も極めてクオリティが高くアイドルの香り漂うガールズ・バンドとしてはコレ以上望むのは難しいであろう素晴らしいアルバムです。
恐らく今作をもって解散、廃盤になっている可能性もあるので見つけ次第迷わずゲットを推奨。

テーマ : 洋楽
ジャンル : 音楽

Transvision Vamp / The Little Magnets Versus The Bubble Of Babble (トランスヴィジョン・ヴァンプ)


リトル・マグネットとザ・バブル・オブ・バブルの対決リトル・マグネットとザ・バブル・オブ・バブルの対決
(1991/08/21)
トランスヴィジョン・ヴァンプ

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パンキッシュなポップ・チューンでヒットを飛ばしたUKの4人組。
ヴォーカルのウェンディ・ジェームスは後にエルヴィス・コステロの支援でソロ・デビュー。

トランスヴィジョン・ヴァンプの3rd「The Little Magnets Versus The Bubble Of Babble」`91年リリース。

tr.1 B with u
妖しげなブラスと気だるくもエロいヴァースを持つ攻撃的なポップ・チューン。
フックの鮮やかさにまず耳を奪われますが、独特の味が出たトラックの出来が素晴らしい。

tr.3 If looks could kill
気だるさを全面に出しながらポップなフックを用意した中毒性の高いメロウ・ミッド。
オーヴァーダブにより奇妙な雰囲気を醸し出すコーラスの奥行きが妖しく甘い。

tr.4 Every little thing
手数の多いドラムに浮遊感たっぷりのウワモノとヴォーカルを乗せた気だるいポップ・ミッド。
歌メロの分かり易さを隠すような仕上がりなので後からじんわり染みてくる楽曲です。

tr.5 Twangy Wigout
音数の少なさゆえにベースが目立ち輪郭のぼやけたメロウ・チューン。
トラックはセルジュ・ゲンズブール/Je t'aime... moi non plusの引用らしいです。
単調ながら分かり易い歌メロを持っているのでダルさを乗り越えればなかなかの良曲。

tr.7 Pressure times
素朴さを感じるシンプルかつクラシカルな音のゆる~いメロウ・ミッド。
フックは単純で耳に残り易いんですが、後半ちょっと冗長になります。

tr.8 Crawl out your window
ボブ・ディランのカヴァ。原曲未聴につき比較は出来ませんが朴訥とした雰囲気のポップ・ミッド。

tr.9 You put a spell on me
tr.1をノイジーにリミックスしたかのような派手なトラックが極めてキャッチィなアップ。
今作中最も攻撃的でダンサブルなビートで即効性中毒性に優れた強力な逸品。
歌メロの愛想は彼らにしては控えめですが単純で分かり易いものを用意しています。

tr.10 Back on my knees again
輪郭のはっきりしないトラックにゆるい歌を乗せたほんわかメロウ・チューン。
即効性に優れたメロディをひたすら気だるく力を抜いて仕上げています。


前2作のような抜けるような明るさはありませんが聴き込みに応えるしっかりした作品です。
中盤以降に連続する気だるい楽曲群に魅力を感じ取れればかなり楽しめるでしょう。
ポップスの歴史において全く重要ではないグループですが3作共聴く価値はあります。

テーマ : 洋楽
ジャンル : 音楽

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