Steel Panther / Lower The Bar (スティール・パンサー)

Steel Panther / Lower The Bar
SteelPanther4


ヘア・メタル・バンドのトリビュートからお下品なリリックと確かな音楽性で成り上がった米の4人組。
今作はあんまり耳に馴染まなかったので購入から結構間が空いてのレビュー。

スティール・パンサーの4th「Lower The Bar」`17年リリース。

tr.1 Goin' in the backdoor
まずは期待通りの勢いの良いポップなハードロック。リリックは暗喩程度にとどめてますが多分凄く御下劣。
リフにちょっとキレが足りないような気がしますがそれ以外は文句無し、即効性にも優れた逸品。

tr.2 Anything goes
いかにも80年代後半の味がするキャッチィなリフと陽性のメロディを持った、ちょい前のめり気味なミッド。
ドラムも金属音多めでおっさんの耳にしっくり馴染むちょうどイイ塩梅のやかましさ。

tr.3 Poontang boomerang
こちらはカウベルが効いたちょいブルージーなミッド。フックが分かり易いので即効性もそれなりに。

tr.4 That's when you came in
昨年リリースされたライヴ盤に収録済だったらしい楽曲のスタジオ版。
今作屈指の甘いメロディをアコギ主体で更に甘く仕上げた極上メロウ・チューン。
歌詞のおげれつさもやや控えめで、英語の分からない女子なら多分騙せると思うので有効活用してください。

tr.5 Longside of the tracks
70年代っぽいところのあるというかディープ・パープルっぽいリフが印象に残るハードロック。
リフ以外はポップで分かり易いいつもの感じ。

tr.6 Now the fun starts
これまでとは違う気だるさの漂うメロウ・ミッド。なにかモチーフがあるのかも。
コーラス・ワークが凝っていますがメロディが間延びしているのであまり耳には残りません。

tr.7 Pussy ain't free
ヴァン・ヘイレンっぽいパーツを散りばめて、メリハリを利かせたポップ・ミッド。
メロディにちょっと力が足りない気がしますが、ギターやアウトロの歌メロは確実に耳を捕えるハズ。

tr.8 Wasted too much time
パワーバラード寄りと言いますか、ハードに仕上げたメロウ・チューン。
即効性に優れたメロディと緩急付けたアレンジの良曲ですが、トラックはやや訴求力に欠ける気が。

tr.9 I got what you want
極めて単純なフックとリフが気持ちイイ、即効性に優れた軽めのハードロック。
初期のラットに似た安っぽくもスリリングな雰囲気がイカス逸品。

tr.10 Walk of shame
埃っぽさと泥臭ささが抜群にカッチョイイ、ブギーっぽく仕上げたポップ・ミッド。
サビ周りはそれなりに派手に分かり易く造られているので、この系統が苦手な方でも大丈夫。たぶん。

tr.11 She's tight
チープ・トリックの人気曲をカヴァ。原曲にしっかり忠実でロビン・ザンダーも客演してます。
特徴的なリフをしっかり生かしてゲストの配置も分かり易く、サービスの行き届いた上質のカヴァ。
PVにはチェリー・パイとボビー・ブラウンもフィーチュア。マイケル・ジャクソンの娘さんも出てるみたい。

○以下はボーナス・トラックとの表記有り。
tr.12 Red headed step child
クラシカルなダルくて重いハードロック。出来は程々。

tr.13 Momentary epiphany
ピアノとストリングス主体で仕上げられ細いコーラスが印象的な暗く沈み込んだスロウ。

○日本盤にはボーナスが1曲。
tr.14 Glory hole
前作収録でおげれつPVがどうかしてた楽曲のライヴ版。演奏上手なので当然出来は良いです。
対訳目当てで高い金払って日本盤を買っちゃった人には良いサービスかな。


しっかり良い曲を用意していますが、それがアルバム全体に貫かれてはいないと感じました。
ライヴでがっつり稼げるバンドなのでアルバムの出来なんて気にしなくてもイイんですけども。
今回迷っている方は見送ってもイイかな、と。楽曲ならtr.4が鉄板です。
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スティールパンサー、エクスパンションのコンピ購入。

4作目かな?スティール・パンサーの新作、国内盤を入手。

Steel Panther / Lower The Bar
SteelPanther4

う~ん、ちょっとコレはハズレの予感が。
メロディ、プロダクション共になんか弱い気がする。
レビューはそのうち。


英エクスパンションのスムース・ジャズ系のコンピレーション、今年もゲトりんぐ。

Luxury Soul 2017
LuxurySoul17

いつも通り3枚組でオサレな楽曲たっぷり収録。
昨年お亡くなりになったカシーフの楽曲も前作に続いて収録。大半は近年の作品でUKっぽさが強め。


ついでと言ってはなんだけども、テキサス・ヒッピー・コアリションの最新盤もゲットん。

Texas Hippie Coalition / Dark Side Of Black
THC5

去年出てたんだけど、全く気付かなかったんで今更入手。
ちょっとソリッドな音になりつつ曲の幅も広がってなかなかの好印象。コレはアタリ。
バウンシーな歌メロやグランジっぽい曲なんかもあるけど、基本はゴリッゴリのリフを楽しむメタル。
レビューはそのうち。

スティ~ル・パンサーのチープトリック・カヴァ。

もうすぐ発売されるスティール・パンサーの新作に収録されるっぽいチープのカヴァなんだけど、



サビ部分は本家チープ・トリックのロビン・ザンダーがご登場。
元曲由来の小ネタ満載、おぱいもちょっと出るPVで新作の下品さに期待できますね。やっふぅ。

Charlie Wilson / In It To Win It (チャーリー・ウィルソン)

Charlie Wilson / In It To Win It
CW8


定番ネタ"Outstanding"を生み出したギャップ・バンドのメンバー。芸歴45年、御年64歳の大ヴェテラン。
若手との共演にも積極的で今作では6人の豪華なゲスト陣を引き連れて帰ってきました。

チャーリー・ウィルソンの8th「In It To Win It」`17年リリース。

tr.1 I'm blessed
T.I.をフィーチュアし、The Cartoonsというプロデューサー・チームが制作したほんわかポップ・ミッド。
シンプルなビートと清潔感のある音にT.I.が曲に溶け込み過ぎてしまった感がありますが、良曲。

tr.2 Chills
緩急自在な主役のヴォーカルを堪能できる、押し引きと即効性に優れたメロディを持ったメロウ・ミッド。
制作は御馴染みグレッグ・パガーニ、タイトルに合わせてか濃厚さは控えめながら素晴らしい仕上がり。

tr.3 Good time
ピット・ブルが客演したかなり明るいパ~リ~チュ~ンに仕上げられたアップ。ギャップ・バンド風かも。
凄いのはトークボックスとヴォコーダーにテディ・ライリー、ギターにはレイ・パーカーJr.を招いているところ。
トラックの主役はホーンなので随分と贅沢なゲストの起用です。制作は前述のカートゥーンズ(多分同名バンドとは別)。

tr.4 Us trust
ウィズ・カリファをフィーチュアしたかなりシンプルで静謐な雰囲気の漂うスロウ。
トラック以上にフックが単調過ぎて弱い印象がありますが、カリファのラップが素晴らしいアクセントに。

tr.5 Precious love
クラシック・ソウル風のトラックに張りのあるヴォーカルを乗せた安定感抜群のスロウ。
カートゥーンズによる柔らかい音の上で手加減しない濃厚なリードをしっかり聴かせてくれます。

tr.6 Smile for me
ロビン・シックをゲストに迎えたオールディーズ風トラックとメロディが素晴らしいメロウ・ミッド。
制作はパガーニですが、オルガンとロビンの相性が良過ぎてチャーリー叔父さんが喰われているような。

tr.7 In it to win it
パガーニ制作でtr.6に近い方向性の楽曲。ゲスト無しですが華のある声を持つチャーリーなので地味ではありません。
メロディが若干明るく分かり易いぶん、tr.6より派手に聴こえる程。

tr.8 Dance tonight
バウンシーかつシンプルな極めて分かり易いファンク・チューン。ただ、フックはあまりにも単調。惜しい。

tr.9 Made for love
ワーリー・モリス制作で、ダニー・ハサウェイの娘さんレイラ・ハサウェイをフィーチュアしたこってりスロウ。
感動押し売り型のバラードゆえに際立ってしまう叔父さんの歌の凄味に加えギターソロもなかなか効果的。

tr.10 Better
素朴にはねるギターが可愛い、レイドバック・チューン。語るような歌でコーラス等による装飾も一切なし。

tr.11 Gold rush
Gラップ界のゆるキャラにして甥っ子であるスヌープが客演、パーカッション主体のメロウ・ミッド。
やや緊張感のあるトラックとスヌープに対して叔父さんはリラックス気味ながらクールな仕上がり。

tr.12 New addiction
J.R.Rotemという方が制作、ギターにレイ・パーカーJr.を迎えたモータウン風の明るいポップ・ミッド。
ブリッジで一瞬力む以外は終始リラックスしており、もう少し派手目の仕上げでも良かったかな、と。

tr.13 Amazing god
ワーリー・モリス制作のゴスペル。ゴリゴリ系では無く爽やかな味付けで聴き易い。
メロディ、トラック、歌唱共に柔らか仕立てで耳にやさしい反面、終盤の盛り上げは不足気味。


前作「Forever Charlie」よりもソウル味が大幅に増えて従来の安心感を取り戻した作品。
凡曲はtr.8くらいでメロディ、プロダクションの質、楽曲のバリエーションも上々。ただ、主役の歌に熱が足りない気がします。
御歳の事を考えるとちょっと心配ですが、1曲で充分なので次の作品ではアゴが砕ける程の熱唱を期待しております。

Suchmos / The Kids

Suchmos/The Kids
サチモス2


`15年にデビュー、アシッド・ジャズ風の音が新鮮だったのか、あっという間にオサレ・キッズの注目の的に。
スタジオ・ワークを駆使した音を多分に含みながらも、DJ含む6人編成でミクスチャーロック的な見た目のバンド。

Suchmosの2nd「The Kids」`17年リリース。

tr.1 A.G.I.T.
どろっとブル~ジ~なギターが印象的、ピアノとスクラッチでアクセントを付けた気だるいメロウ・ミッド。
イイ感じに力の抜けた心地良い楽曲ですがブリッジ以降はハッタリのキツイ展開で、ちょっと残念な仕上がり。

tr.2 Stay tune
TVCMにも採用された即効性抜群のオサレなミッド・ファンク。サチモスにしては歌メロの愛想もかなり高め。
エッジを立てすぎないまろやかなファンクネス漂うトラックは絶品。ただコレも蛇足気味のくどいアウトロが。

tr.3 Pink vibes
軽めにハネるベースとギターに甘いシンセが効いたトラックに単純なフックを乗せた分かり易いメロウ・ミッド。
雑なヴォーカルと好対照なせいかヴァースのスムースジャズ的なトラックは今作では一番オサレに聴こえるかも。

tr.4 Tobacco
すっとぼけた音のシンセとハモンド風シンセが耳に残る、ホンワカ系ポップ・ミッド。
歌メロ、トラック共に分かり易く、コーラスの装飾も巧いですが、一番の聴き所はシンセ・ソロ、かな。

tr.5 Snooze
クレジットによるとATCQ/Stressed out(元ネタはアニタ・ベイカー)を使用しているサイケデリックなミッド。
ネタ元とは似ても似つかぬ不穏な音を重ねまくったドロドロ系なので、ちょっとお金が勿体ない。
レコード会社の人が可愛そうなのでサンプリングを使うならもうちょい売れ線の曲でやった方が。

tr.6 Dumbo
重く暗く沈めたリフとメロディに、手数は少なくとも効果絶大なピアノを乗せた中毒性の高いミッド。
単調さが魅力のトラックを用意しながら、ここでもアウトロがうるさい。

tr.7 Interlude S.G.G.4
1stEP盤収録のモノは未聴ですが、3作中では今作4が抜群に出来が良いと思います。
緊張感と浮遊感漂う素晴らしいバランス、しょぼくれた甘さの前半にスケールを大きくする後半。小品ですが完璧。

tr.8 Mint
恐らくロック・ファンよりもソウル・ファンにこそより強い訴求力を発揮するであろう極上ミッド・ファンク。
心地良いシンセ、コーラス、歌メロ、滑らかなギター、甘くメロディアスなベース、締りの良いドラム。
単調なままでしっかり押し切ったアウトロも好みですが、楽曲全体の隙間がとにかく素晴らしい。

tr.9 Sea weed
クサの歌、ではなくて海藻の歌。わかめちゃんとかの方です。あっち方面でやらかさないよう、切に願います。
楽曲はちょいバウンシーなファンク・チューンで陽性のフックもあって楽しいポップ・ミッドに仕上がっています。
パーカッションにYoung & Company/I like といいいますか、DJクイックの例のヤツを使用しているような。
終盤のアレンジはしつこいですが自分好みの出来なので全く文句はございません。もっとしつこくてもイイ。

tr.10 Are we alone
御茶目なピアノとだらしないコーラスが鬼キュ~トなゆるふわ系のレイドバック・チューン。
なげやりにハズしたフックのため一般的な訴求力は欠けていますが、今作では最もポップな出来でしょう。
浮遊感と即効性に優れた非常に出来の良い曲ですが、うるさく退屈なだけのブリッジは、邪魔。いりません。

tr.11 Body
ジャミロクワイ/Virtual insanityに似た音を詰め込んだメロウ・ミッド。限界まで本家に挑んだ意欲作。
ピアノなんかはアウトな感じがしますが、ココまで似せられる実力がある事の証明には成功しています。


"Mint"の出来が良過ぎたのでアルバムにはあまり期待していませんでしたが、tr.7はじめ良曲盛り沢山。
無駄に音量上げたようなアレンジがちょくちょく出る点を除けば、おはようからおやすみまで暮らしを彩ってくれる逸品。
心配なのはTV、カラオケ向けの楽曲が一曲くらいはあった方がビジネス的な意味でいいのでは、といったトコくらいでしょうか。
デビュー盤と比べてあらゆる部分での成長が窺えるので、前作が合わなかったという方も聴いてみる価値はあるかと。
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